2021年はキャッシュレスでお年玉
コロナウイルスの影響によって帰省自粛が叫ばれる2021年の年末年始。家族が帰省できないということもあって、お年玉のやりとりができないということも聞かれます。
そんな中、注目されているのがお年玉のキャッシュレス化送金です。2019年以降、PayPayやLINEPayとスマホアプリのキャッシュレス決済が普及したことに合わせて、キャッシュレス決済によるお年玉送金が話題となっています。
お年玉のキャッシュレス化のメリットとしては、
- 遠方でも送金可能
- もらったお年玉がキャッシュレス決済でスグに使える
- 現金のやりとりが不要
などがあります。
また、2020年はコロナの帰省自粛によって、よりキャッシュレスによるお年玉に注目が集まりました。
今回は、直近の調査から日本のお年玉のキャッシュレス化についてみた後に、お年玉送金におススメのキャッシュレス決済としてPayPayとLINEPayをご紹介します。
【調査結果】5割がお年玉のキャッシュレス化に賛成
お金の教養が身につく総合マネースクール「ファイナンシャルアカデミー」による子供を持つ親300人に聞いた直近のアンケートによると、回答者の51%がお年玉のキャッシュレス化に賛成しているようです。
特に2年前の2019年や、去年の2020年の調査結果と比べると、かなりお年玉のキャッシュレス化の賛成派が増えています。これは直近のコロナウイルスによる帰省自粛の影響が最も大きいと思われます。
賛成派の理由としては、
- 支払いが便利(23人)
- コロナ関連(衛生面、帰省できない)(21人)
- 現金や財布を持ち歩かなくて済む(19人)
- 時代にあっている(18人)
- ポイントが貯まる(10人)
- 新札・ポチ袋などの準備が必要ない。現金より管理がしやすい。子供の成長のため、など
など、様々な理由が挙がりました。特に2番目のコロナ関連(衛生面、帰省できない)は、去年の賛成派の理由に挙がっておらず、コロナウイルスがお年玉のキャッシュレス化の賛成派が増える要因となったことがうかがえます。
出典:【お金トレンド調査】コロナで変わるお年玉!過半数の親が「キャッシュレスのお年玉」に賛成
お年玉のキャッシュレス化の実施予定はわずか1割
ただし、同アンケートでは、お年玉のキャッシュレス化を実際に行うのは1割という結果も出ています。
ファイナンシャルアカデミーが過去に行なった同じ調査と比較すると、2019年は4%、2020年は7%であったため、わずかに増加していますが、実際にお年玉がキャッシュレス化する割合は低いといえます。
お年玉のキャッシュレス化でトラブルも
一方、昨年12/27日の日経新聞によると、お年玉のキャッシュレス化によるトラブルも起こっているようです。
例えば、キャッシュレスでお年玉をもらおうとした親戚の子供から、送金用のURLが送られてきたため、対応に困ってしまったという事例があったようです。
SNSには「親戚の子どもからお年玉のキャッシュレス送金用のURLが送られてきた」と困惑をにじませる投稿もあった。
出展:日経新聞
お年玉をもらう子供や親はキャッシュレス決済に慣れているかもしれませんが、お年玉を送る祖父母など高齢者は慣れていない可能性が高く、そこから送金に関してトラブルが起こってしまう可能性もありそうです。
もしお年玉をキャッシュレス化するのであれば、お互いに送金・受取方法がわかっている状態で行う必要がありそうです。
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お年玉をキャッシュレスで送るならどれ?
では、実際にお年玉をキャッシュレスで送る場合、どのサービスが良いのでしょうか?
キャッシュレス決済といっても、
- コード(QR)決済(PayPay、LINEPay)
- プリペイド型電子マネー(WAON、楽天Edy、nanaco)
- 交通系電子マネー(Suica、PASMO)
など、様々な種類があります。
まず、そもそも電車やバス、買い物で普段利用するSuicaやPASMO、WAONなどの電子マネーは個人間送金ができません。つまり、お互いにカードやアカウントを持っていても、チャージ残高を送金することができません。
そのため、キャッシュレス決済でお年玉を送る場合は、PayPayやLINEPayといった今流行りのコード決済アプリで送る必要があります。
今回は、コード決済の中でもおススメのPayPayとLINEPayをご紹介します。
【PayPay】加盟店数も多くもらう側も利用しやすい
PayPayはコード決済の中でも非常に人気がある決済アプリです。
PayPayは全国のコンビニやスーパー、さらにネットショップなど、非常に加盟店が多く、使い道が多いため、受取側も使いやすい点が特徴です。
お年玉のキャッシュレス化で迷った時は、PayPayをおススメします。
PayPayでお年玉を送るためには、
- 送り先の電話番号
- 送り先のQRコード
- 送り先のSNSもしくはメールアドレス情報
のいずれかが必要です。
PayPayでお年玉を送る方法
【PayPayでお年玉を送る方法】
- ホーム画面の「送る・受け取る」ボタンをタップ
- 電話番号もしくは送金相手のQRコードを読み取って、あて先を選択
- 送金したい金額を入力
- あて先と送金金額を確認して送金
PayPayでお年玉を受け取る方法
受け取ったお年玉は、PayPay残高として利用できます。
【PayPayでお年玉を受け取る方法】
- ホーム画面の「送る・受け取る」ボタンをタップ
- 電話番号を教える、もしくは「受け取る」をタップしてQRを表示して読みとってもらう
- 送り主の送金後、[受け取り依頼]をタップ
- 受け取り依頼を承認して受け取る
SNSやメールで送金する方法
実はPayPayは、SNSやメールなどでもお年玉を送金可能です。
この方法の場合は、送り先の電話番号やPayPayのQRコードは必要ありません。PayPayで受け取り用用URLとパスワードを発行し、SNSもしくはメールアドレス宛に送るだけです。
【SNSやメールで送金する方法】
- ホーム画面の「送る・受け取る」ボタンをタップ
- [リンクを作成]をタップ
- 送金金額を入力し、4桁のパスワードを設定
- 受け取りリンクを発行し、リンクとパスワードを送信
受け取り側は、もらったURLを開き、パスワードを入力し、起動したPayPayアプリでPayPay残高の受け取りを承認するだけです。
【注意❶】PayPayマネー以外は出金不可
PayPayでお年玉を送る時に注意すべきことは、送金するPayPay残高の種類です。
PayPay残高には4つの種類があります。
- PayPayマネー
- PayPayマネーライト
- PayPayボーナス
- PayPayボーナスライト
PayPayで送金できるのは、「PayPayマネー」と「PayPayマネーライト」のみです。PayPayマネーは銀行口座やヤフオクなどからのチャージ分で、PayPayマネーライトはヤフーカードからのチャージ分です。
一方、受け取ったPayPay残高で、出金できるのは「PayPayマネー」のみです。そのため、PayPayでお年玉を送る場合は、銀行口座からチャージしたPayPayマネーの送金をおススメします。
【PayPay残高とは?4種類を総まとめ】
【注意❷】PayPayで出金する際の手数料
金融機関 | 出金手数料 |
ジャパンネット銀行 | 無料 |
ジャパンネット銀行以外 | 220円(税込み) |
お年玉としてもらったPayPay残高は、紐づけた銀行口座に出金し、現金化することも可能です。
ただし、ジャパンネット銀行への出金のみ手無料無料で、そのほかの金融機関では一律100円の出金手数料がかかってしまいます。よほどの理由がない限りは、PayPay残高のままで、PayPay決済に利用することをおススメします。
【LINEPay】アカウントがあればスグに送金可能
LINEPayはチャットアプリのLINEが運営するキャッシュレス決済サービスです。
LINEのアカウントがあれば、誰でも利用できます。
銀行口座やコンビニATMからチャージしたLINEPay残高を、LINEPay加盟店やLINEサービスの購入、さらに個人間送金で利用できます。
LINEPayの特徴は、送り先のLINEのアカウントがあれば、簡単に送金できる点です。
LINEPayでお年玉を送る方法
LINEPayでお年玉を送るのは非常に簡単です。
【LINEPayでお年玉を送る方法】
- LINEアプリで送金先のアカウント開く
- メニューから[送金・送付]をタップ
- 送金金額とメッセージを入力して送金
LINEPayの[ウォレット]→[送金]からでも送金可能です。
LINEPayでお年玉を受けとる方法
LINEPayでお年玉を受け取ると、お年玉がLINEPay残高にチャージされます。
【LINEPayでお年玉を受けとる方法】
- 送り主からのメッセージを確認
- 受け取りをタップ
【注意❶】LINEPayの出金には220円の手数料
お年玉としてもらったLINEPay銀行口座に出金する場合、一律220円(税込)の手数料が必要となります。
またLINE Payの本人確認も必須ですが、これはLINEPayに銀行口座を紐づけることで簡単にできます。
LINEPayが出金できる銀行は、
- 三菱東京UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行等
- 楽天銀行
- イオン銀行
- 各地方銀行
- セブン銀行ATM
です。
【注意❷】LINEPayは銀行に直接送金可能だが手数料が発生
LINEPayの送金方法 | 手数料 |
アカウントに直接送金 | 無料 |
銀行振込 | 176円(税込) |
実はLINEPayは、相手の銀行口座に直接お年玉を送ることもできます。
ただし、銀行口座に直接送金する場合は、176円(税込)の振り込み手数料がかかってしまいます。
送り先のアカウントがわかっている状態であれば、(上で説明した)相手のアカウントに直接送金する方法がよいでしょう。
【LINEPayのマイナ特典は最大1万円】
キャッシュレス事務局