「Fitbit Charge 4」にSuicaが対応
2021年1月28日(木)にJR東日本から、3月上旬からFitbit社が提供するのウェアラブルデバイス「Fitbit Charge4」で、交通系電子マネーのSuicaが使えるようになることが発表されました。
「Fitbit Charge4」は、Android™のスマホとiPhoneの両方に対応しています。
フィットビット社の「Fitbit Charge4」とペアリングし、フィットビットのアプリケーションを操作すると、スマートウォッチ側で、Suicaの発行や Google Pay™によるチャージなどが利用可能となるようです。
※プレスリリースはこちら
Fitbit Charge4とは
「Fitbit Charge4」を提供するFitbit社とは、2007年に設立された、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く、家庭用電化製品およびフィットネスの企業です。
2019年には、大手検索サイトのGoogleが、Fitbit社を210億ドルで買収することを発表し、買収は2021年1月に完了しました。Fitbit社は、すでに全世界で1億台のデバイスを販売し、2800万のユーザーがいるとされています。
「Fitbit Charge4」は、そのFitbit社が提供するスマートウォッチの最新モデルです。
性能は Charge4以前の Charge3より、大幅に改善されており、例えばCharge4のバッテリーは、5~7日はもつといわれています。
【Fitbit Charge 4の機能(※一部抜粋)】
- GPS機能
- 高度な睡眠トラッキング機能
- 血中の酸素濃度計測機能
- 決済サービス「FitbitPay」
「Fitbit Charge4」は、通販サイトのAmazonで、16,800円~21,188円で販売されています。
※参考記事:
「Fitbit Charge 4」は、機能豊富で価格が手ごろな優れたウェアラブル端末に進化した:製品レヴュー
現行のFitbit Charge4はSuicaが使えない
現行のFitbit Charge4は、2020年4月に発表されましたが、現在発表されている現行モデルの「Fitbit Charge4」は、Suicaを使うことができません。
Suicaに対応するのは、2021年3月発売後のFitbit Charge 4限定で、すでに発売されている「Fitbit Charge4」は、Suicaを利用することはできません。
Suicaが使えるFitbit Charge4の発売予定日
Suicaが使えるFitbit Charge4の発売予定日は、2021年3月上旬予定(2021年1月29日時点)です。
発売日の詳細は、下記のFitbitの公式サイトから確認可能できます。
https://www.fitbit.com/jp/charge4
Fitbit Charge4のSuicaでできること
Fitbit Charge4のSuicaでは、以下のことができます。
まず、Suicaの発行や年会費は、無料です(※ Suica発行にかかるデポジットは不要)。
フィットビットのアプリケーションの対象 OS は iOS12.2 以上 / Android7.0 以上です。
※ウェアラブルデバイスのみの操作で提供可能
機能・サービス | 可否 | 備考 |
新規発行 | 〇 | 発行と同時に最低 1,000 円のチャージが必要 端末 1 台につき発行できる Suica は 1 枚 |
クレジットカードによるチャージ | 〇 | Google Pay(Google アカウントに登録されているクレジットカード)からのチャージが可能 |
コンビニなどでの現金チャージ | 〇※ | |
券売機などでの現金チャージ | 〇※ | 一部の駅に設置されているトレイ型の券売機などで可能 |
銀行チャージ | × | |
チャージ残高による鉄道利用 | 〇 | Suica対応のバス利用も可能 |
チャージ残高でのお買い物 | 〇 | |
残高表示 | 〇 | ウェアラブルデバイスでも表示可能 |
履歴表示 | 〇 | 前日分までの表示 |
払い戻し | 〇 | 手数料(220 円)が必要、アプリ上で払いもどし可能 |
再発行 | × | |
機種変更による残高引継ぎ | × | |
JRE POINTを貯める | 〇 | JRE POINT WEB サイトでの登録が必要 |
JRE POINTによるチャージ | × | |
定期券の購入 | × | バス定期券も不可 |
Suicaグリーン券の購入 | × | |
タッチでGo!新幹線 | 〇 | 券売機での利用開始登録が必要 |
新幹線eチケットサービス | 〇 | えきねっとへの申込が必要 |
ネット決済 | × | |
エクスプレス予約 | × | 東海道・山陽新幹線のサービス |
スマートEX | 〇 | 東海道・山陽新幹線のサービス |
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Suica対応のFitbit Charge4のメリット
Suicaに対応したFitbit Charge4のメリットは、国内外を問わずどこでもキャッシュレス決済ができる点です。
今回のSuica対応を合わせると、Fitbit Charge4は以下の3つの決済が利用できます、
- GooglePay
- Visaのタッチ決済
- Suica(←New)
もともとFitbit Charge4は、GooglePayが利用でき、登録したクレカやデビットカードでの支払いができました。
ここに、ソニー銀行の「Sony Bank Wallet」を加えると、Visaのタッチ決済が利用可能となります。
さらに、今回の発表でSuica対応になるため、合計3種類の決済が利用可能となります。
海外で活躍するクレカやVisaのタッチ決済があることに加え、国内で活躍するSuicaに対応したことで、国内外でFitbit Charge4さえあれば、どこでもキャッシュレス決済がしやすくなるといえます。
【解説:Visaのタッチ決済とは?】
Fitbit Charge 4の独自決済「FitbitPay」
「Fitbit Charge4」には、Fitbitの独自の決済サービスである「FitbitPay」が使えます。
「FitbitPay」は、「タップするだけ。一番簡単なお支払い方法」というキャッチフレーズの通り、Fitbitのスマートウォッチをかざすだけで決済可能な、非接触式決済です。
世界中の主な銀行やカード会社が発行したクレジットカードやデビットカード、交通機関のカードと提携しています。
クレジットカードやデビットカードを、Fitbit スマートウォッチやトラッカーに追加するだけで、スマートウォッチさえあれば、どこでも決済可能です。
日本ではソニー銀行がFitbitPayに対応
日本でFitbitに対応している銀行は、ソニー銀行です。
Sony Bank WalletのVisaプリペイドカードと連携させ、ソニー銀行からチャージして利用します。
盗難保険が適用されているなど、セキュリティ面も十分です。
ソニー銀行と連携したFitbitの使い方
ソニー銀行と連携したFitbit Payは、アクセプタンスマークがついた店舗で利用できます。
日本でFitbitPayを使う場合は、Visaのタッチ決済を利用します。
Visaのタッチ決済とは、VISAが提供する非接触決済です。ローソンやセブン、マクドナルドといったタッチ決済の加盟店できます。
【FitbitPayの使い方】
- Fitbit端末で「Fitbit Pay」を立ち上げ
- 「Sony Bank WALLET」の画像が出ていることを確認
- 「Visaで」「Visaのタッチ決済で」と伝える
- 決済端末にかざし、光れば完了
【レポ:Visaのタッチ決済を使ってみた】
Fitbit Charge4とスマートウォッチ【AppleWatch】の比較
Fitbit Charge4と同じスマートウォッチとして、AppleWatch(アップル ウォッチ)があります。
AppleWatchは、Appleが開発・販売しているスマートウォッチです。
Appleが2015年に初代Apple Watchを発売され、2016年のSeries2ではおサイフケータイに対応し、Suicaを利用できるようになりました。Appleのブランド力もあり、後発ながらも今やマーケットシェア1位です。
まず、2021年3月発売以降のFitbit Charge4も、AppleWatchも両方ともSuicaが使えます。
一方、Fitbit Charge4はVisaのタッチ決済とGooglePayが使えますが、AppleWatchが使えるのはAppplePayのmのみです。また、Fitbit Charge4は、AndroidとiOSの両方に対応していますが、AppleWatchはiOSのみ対応です。
Fitbit Charge4 | AppleWatch | |
カテゴリー | スマートウォッチ | スマートウォッチ |
値段 | 約16,800円~21,188円 | 約20,000~80,000円 |
充電 | 必要(5日~7日稼働可能) | 必要 |
決済(クレカ) | Visaのタッチ決済(日本) | 〇 |
決済(Suica) | 〇(2021年3月以降の発売品のみ) | 〇 |
対応アプリ | Android/iOS | iOSのみ |
防水機能 | 〇 | 〇 |
Fitbit Charge4とスマートリング【EVERING】の比較
ソニー銀行と連携してFitbit Charge4が使うVisaのタッチ決済に対応したスマートリングに、EVERING社が2021年3月に発売予定の「EVERING」があります。
EVERINGとは、国内初のVisaのタッチ決済に対応したスマートリングです。
Fitbit Charge4は、時計機能やヘルスケア機能がある「スマートウォッチ」ですが、EVERINGは決済機能のみを持つ指輪型をしたスマートリングです。
Fitbit Charge4は、2021年3月以降の発売機種からSuica、GooglePay、Visaのタッチ決済の合計3つが利用可能ですが、EVERINGはVisaのタッチ決済しか利用できません。
Fitbit Charge4 | EVERING | |
カテゴリー | スマートウォッチ | スマートリング |
値段 | 約16,800円~21,188円 | 約15,000~18,000円 |
充電 | 必要(5日~7日稼働可能) | 不要 |
決済(クレカ) | Visaのタッチ決済(日本) | Visaのタッチ決済のみ |
決済(Suica) | 〇(2021年3月以降の発売品のみ) | × |
対応アプリ | Android/iOS | Android/iOS |
防水機能 | 〇 | 〇 |
【2021年3月発売予定のスマートリング、EVERINGとは?】
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