近年、キャッシュレス化が加速しており、どんどん現金の必要性がなくなってきています。日常生活で現金を使用することはほとんど無い人もいるのではないでしょうか。
2022年現在で、東京ドームなどでも「キャッシュレス決済」しか使用できなくなったりして、話題になっています。
そんなキャッシュレス化の波が押し寄せている昨今ですが、2022年2月3日に、mixiからMIXI M(旧6gram)というサービスが誕生しています。
MIXI Mの最大の特徴は、キャッシュレスだけど、みんなで使用できるという点です。学校の部活、サークルや、会社の部署など複数人で使用できるウォレットサービスなんです。便利ですよね。
そんな便利なMIXI Mは、以前は6gramという名称のサービスだったということもあり
- そもそもMIXI Mってどういうもの?
- 6gramからの変更点は?
- 実際使ってみてどうなの?
というような点について、紹介して行きたいと思います。
MIXI Mって聞いたことあるけど、よく分からない6gram使ってたけど、MIXI Mになって何が変わったの?
というような方々の参考になればと思います。
MIXI Mとは
MIXI M(旧6gram)は、mixiが運営するキャッシュレス決済サービスや、ID認証などの機能をまとめた統合プラットホームです。
合わせて読みたい!『MIXI M(旧 6gram(ロクグラム))とは?リアルカードも発行開始!Kyashとの違いやメリット、招待からチャージ方法まで解説!』
6gram時代から提供していたキャッシュレス決済機能に加えて、個人データやID認証を一括で管理することのできるサービスに進化しました。
主な機能は「ウォレット」「カード」「ID認証」「アセット管理」の4つです。
ウォレット
銀行やクレジットカードからMIXI Mのウォレットへ入金(チャージ)して、キャッシュレス決済することができます。
クレジットカード
カードを登録して、そこからチャージできます。ブランドは、VisaとMasterCardのみで、合計10枚まで登録することができます。また、「本人名義のカード」「日本国内発行のカード」「有効期限内のカード」「3Dセキュア対応のカード」であることが条件となります。チャージ上限額は、ひと月に最大50万円までです。
銀行
対応している銀行を登録して、そこからチャージすることが可能です。対応している銀行は下記の通りです。
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- 関西みらい銀行
- PayPay銀行(MIXI Mブラウザ版のみ。アプリ版は非対応)
Apple pay
Apple Payに登録したカードでチャージをすることが可能です。チャージ上限金額は、ひと月あたり10万円までとなっています。
カード
アプリ上で発行できるプリペイドカードです(ブランドはVisa・JCBの2種類)。後述しますが、友人間での送金や、グループを作成して、その残高を共有することができるなど、複数ユーザーでの共用利用に非常に長けたサービスです。また、アプリ上だけでなく、リアルカードも発行することができます。(現在、発行停止中)
ID認証(MIXI Mで追加)
対応しているサービスであれば、アカウントを共通で使用することができます。
アセット管理(MIXI Mで追加)
MIXI Mで登録した氏名や住所などの個人データやウォレット残高などのアセットを、ユーザー本人の同意により対応サービスに連携することが可能です。
6gram時からの変更点は?
『6gram』→ 『MIXI M』となったことにより、何が変わったのでしょうか。
ブラウザで決済機能が利用できる
これまでは、アプリでのみ提供されていた決済機能のが、ブラウザ上で利用可能となりました。MIXI Mのホームページに行ってみると下のような画面が現れます。
ここから「利用開始」をクリックすると、携帯電話の番号を入力する画面に遷移します。ここに自分の電話番号を入力した後、ショートメッセージなどで送られてきた認証コードを入力するだけで、簡単にアカウントを作成することができます。
このようにPCなどでウォレットの残高が確認できるようになり、利便性が上がったと言えますね!
ID認証の追加
冒頭で説明した6gram→MIXI Mで追加された機能の一つです。これは、対応しているサービスについては、MIXI Mのアカウントにログインしてしまえば、サービスを利用するために、都度アカウントを作成する必要がなくなるというものです。
対応サービスにも依るかと思いますが、アカウント作るのって意外と面倒くさいので、これも非常に便利な機能ですよね。
現状、対応しているサービスは下記の通りです。今後、どんどん拡充されていくのではと思っています。
- TIPSTAR
- PIST6
アセット管理
これも6gram→MIXI Mで追加された機能の一つです。MIXI Mで登録した個人データやウォレット残高などを、他の対応サービスに連携することができる機能です。本人確認などもMIXI Mで既に実施済であれば、都度他のサービスを利用する際には不要となるようですね。
さらに今後はデータアセット(NFT)などにも対応を予定しているとのことで、期待したいですね。
MIXI M(6gram)の口コミは?
MIXI M(6gram)の口コミを見てみましょう。
6gramリアルカードをローソンでタッチ決済してみた。
決済スピードも早くて便利だったよー(^^)#6gram pic.twitter.com/Lo2QeIWmlf— モチネット (@mochinet1) June 24, 2021
6gramのロゴがいつのまにか雑巾になってる、、、
取り敢えずエポスから1000円だけチャージして様子をみます。#6gram pic.twitter.com/eZqD8pwOre
— ➰梅干し➰@175 (@room_hoshin) February 5, 2022
便利な使い方や、還元率は?
続いて、MIXI Mの便利な使い方や、還元率などについて紹介していきたいと思います!
これまで紹介してきたように、MIXI Mはバーチャルプリペイドカードです。そのため、オンライン店舗でのカード決済が可能です。それに加えて、より便利な使い方として以下の3つを紹介したいと思います!
スマホ決済(タッチ決済)ができる
MIXI MはGoogle Payや、Apple Payに登録することで、QUICPayとして利用できます。そのため、QUICPayが利用可能な店舗であれば、スマホをタッチするだけで手軽に決済することができます。
また、MIXI MはモバイルSuicaにカードを登録してチャージすることができます。モバイルSuicaへのチャージはポイント付与の対象外となっているクレジットカードが多いです。しかし、MIXI Mを経由すればポイント還元を受けながらモバイルSuicaにチャージすることができて、とてもお得です!
QRコード決済
MIXI MはVISAブランドのプリペイドカードを発行することができます。このプリペイドカードをPayPayや楽天Payなどに紐づけることができます。これにより、PayPayに対応している店舗でQRコード決済ができるようになります。PayPayは、大型店舗はもちろん、中小規模の店舗でも対応しているところが多く、MIXI Mの利用できる範囲が一気に広げることができます。
グループでの利用ができる
MIXI M最大の特徴と言えるのが、グループでの利用ができる点です。プリペイドカードは一人で利用するのが一般的です。
一方、MIXI Mにはグループ機能というものがあります。
これにより、ユーザーは任意でグループを作成し、その作成したグループに他ユーザーを招待し、そのグループ共有のプリペイドカードを作成することができます。このプリペイドカードに、グループに参加しているメンバーでお金を出し合うことで、そのグループの「みんなのお財布」として利用することができるわけです。学校の部活やサークル、家族での共用利用などに大変便利ですね!
また、アカウント間での送金も可能なので、MIXI Mを利用すれば、グループでのお金管理は問題なくスムーズにできるようになりそうです。
ただ、送金額の上限は10万円/月まで。受け取り時は、累積10万円/月までは手数料無料ですが、それを超える分には受け取りの都度、受け取り金額の合計額に対して10%の手数料が発生するので、注意してください。
インスタントカードが発行できる
MIXI Mでは、『インスタントカード』というバーチャルカードを発行することができます。すぐにアプリ上で発行することができるカードで、最大30枚まで発行することができます。
この機能により、例えば、利用用途ごとにカードを作って家計を管理することもできます。他にも、「初めてのカード決済でちょっと不安・・・」「海外サイトから買いたいものがあるんだけど、情報流出しそうでカード決済するの怖いな・・・」という場合には、インスタントカードが便利です。
もう利用しない場合や、情報流出してしまった場合は、そのカードの残高を0にしておけば問題ないです。利用して問題なさそうであれば、もちろんそのまま利用すれば良いのです。ちょっと試しに使ってみたい、一回使ったらもう利用しない、そういうことが想定できるシーンにはもってこいですね。
還元率は?
残念ながら、MIXI Mそのものは還元率が0%です。
そのため、工夫して使わなければお得感はありません。ただ、使い方次第ではお得に使うことができるので紹介していきたいと思います。
・エポスゴールドカード
エポスゴールドカードです。このカードを上手く利用すると、実質2.5%のポイント還元をすることができます。
合わせて読みたい!【必見】MIXI M(6gram)+エポスカードゴールドで2.5%還元!モバイルSuica/PASMOへの新たなチャージ方法とは
具体的な方法は、以下の通りです。
- エポスカードの「選べるポイントアップショップ」として、mixiを設定する(還元率1.5%UP)
- エポスカードで年間100万円決済する(10,000ポイント獲得)
エポスカードには「選べるポイントアップショップ」という機能があります(ゴールド/プラチナ会員限定)。これは対象のショップから3つ選んで、そこでエポスカードを利用した際には1.5%ポイント還元率が上がるというものです。
この対象のショップの中にmixiが含まれているので、ポイントアップショップとしてmixiを選択すれば、1.5%のポイント還元が得られるのです。さらに、エポスカードは年間100万円決済すると10,000ポイント獲得することができます。つまり、実質最大1%のポイント還元を得られるということです。
これらの合わせ技で、最大で2.5%のポイント還元を受けることができます。
・Kyash
合わせて読みたい!【Kyash改悪】1%→0.2%還元に、おススメの残高送金先や代替の乗り換えカードも紹介
MIXI Mは、プリペイドカードのKyashからチャージすることが可能です。Kyashを利用することで、実質1.2%のポイント還元をすることができます。Kyashは、VISA、MasterCardブランドのクレジットカードを支払元として設定することができます。このとき、クレジットカードのポイントとは別に0.2%のポイント還元を受けることができます。
つまり、以下のようなイメージです。
クレジットカード(1%)+ Kyash(0.2%)= 合計1.2%ポイント還元
ただし、ひと月あたりの還元を受けられる上限が5万円という制約が設けられているので、その点は注意してください。
まとめ
今回は、MIXI M(旧6gram)について紹介しました。
MIXI Mとは?
- mixiが運営するキャッシュレス決済サービスや、ID認証などの機能をまとめた統合プラットホーム
- 発行したバーチャルプリペイドカードを複数人で共有できる
MIXI M(6gram)時からの変更点は?
- ブラウザで決済機能を利用することができるようになった
- ID認証、アセット管理機能が追加された
便利な使い方や還元率
- Apple PayやGooglePayへ登録することでタッチ決済が利用できるようになる
- プリペイドカードをQRコード決済サービスに登録して利用することができる
- エポスカードやKyashを利用することによりポイント還元を得ることができる
複数人で利用できる、手軽にプリペイドカードが発行できることは高評価のようですが、利用上限金額が比較的低い、チャージが手間という点は改善の余地あるという声もあるようです。MIXI Mのホームページからロードマップを見ると、まだまだこれから新しい機能が追加されていきそうです。複数人と共有できるプリペイドカードを発行できるなど、既にMIXI Mならではの機能はたくさんありますので、是非皆さんMIXI Mを試してみてください。

キャッシュレス事務局