「au PAY」は、大手携帯会社のKDDI株式会社が提供しているQR/バーコード決済です。
当初はau WALLETという名前でauユーザー以外は利用できませんでしたが、現在はauPAY(旧au WALLET)と名称が変更され、auユーザー以外も利用可能です。
すでにauPAYの登録者数は600万人、加盟店数も190万を突破しています。
以前には「毎週10億円還元キャンペーン」も実施され、期間中にわずか3日で還元上限の10億円に到達したことも話題になりました。
今回は、そんなauPAYの基本スペックからメリット/デメリット、さらにauPAYユーザーの評判や口コミを徹底解説していきます。合わせてauPAYにおススメのクレカもご紹介しています。
auPAYの基本スペック
auPAYの基本還元率は、0.5%(200円=1ポイント)です。
また付与されるポイントは、202020年5月からPontaポイントに変更されました。貯まったPontaポイントは、そのままPontaポイントとして利用可能ですし、100円単位からauPAY残高にチャージすることもできます。
また、還元率1%のauPAYカードなどを紐づけauPAY残高にチャージし、Pontaカードを提示して、auPAYを利用すると、Pontaポイントを3重取りすることも可能です。
auPAYとau WALLETとの違いは?
「au WALLET」とは、auが以前提供していたプリペイド型の電子マネーサービスです。
2020年2月より、ブランド名が「au WALLET」からバーコード/QR決済の「au PAY」に変更され、サービスも統合されました。同時に、発行中の「au WALLETカード」も「auPAYカード」に名称変更されました。
auPAYとPontaが連携可能に
2020年5月21(木)、auPAYにこれまで付与されていたau WALLETポイントが、Pontaポイントに変更されました。
また、この名称変更と同時に、PontaポイントとauPAYが連携し、auPAYでの支払いでPontaポイントが貯まる一方、auPAYアプリ内でPontaカードの提示、及びPontaポイントをauPAYにチャージすることが可能となりました。
さらに、Pontaカードの提示とauPAY決済で、Pontaポイントを2重取りすることが可能となりました。
このauPAYとPontaの連携により、元々利用範囲が狭かったauPAYのポイントが使いやすくなるとともに、Pontaポイントの利用範囲が広がりました。
毎週10億円もらえるキャンペーンが話題に
auPAYの知名度を上げたのは、2020年2月に開催された「誰でも!毎週10億円!もらえるキャンペーン」です。
auPAYの「誰でも!毎週10億円!もらえるキャンペーン」とは、2020年2月10日(月)~3月29日(日)における3つの期間中で、毎週総額10億円が還元されたキャンペーンです。
還元率は20%で、auユーザー以外でも、期間中で最大70,000円分が還元されるキャンペーンとして注目を集めていました。
しかし、キャンペーン初週の10億円の還元分がわずか2日で終了してしまったことや、大手家電量販店にauPAYの20%還元を利用して買い物をしに大勢の客がなだれ込んだことが話題となりました。
結果的に還元額に上限を設けたりするなど、運営側もキャンペーン対応に追われる形となりました。
auPAYのメリット・デメリット
ここからはauPAYのメリットとデメリットをそれぞれ3つずつ挙げ解説していきます。
auPAYのメリット
auPAYのメリットは以下の3つです。
- Pontaポイント3重取りが可能
- ローソンでの利用で高還元
- スーパーや飲食店で頻繁に高還元キャンペーンを開催
Pontaポイント3重取りが可能
auPAYの特筆すべき大きなメリットは、Pontaポイントの3重取りが可能な点です。
Pontaポイントの3重取りは、以下の3つの条件をクリアすると達成できます。
- auPAYカードからauPAYカードにチャージ(1%)
- Pontaカード提示(0.5%~1%)
- auPAYで決済(0.5%)
auPAYカードは、年会費無料かつ還元率1%のクレジットカードです。このカードからauPAYにチャージするたびに、100円ごとに1円分のPontaポイントが貯まります。さらに、auPAYでの決済時に、Pontaカードを提示することで、0.5%~1%分のPontaポイントが付与されます。最後にauPAYで決済すれば、0.5%分のPontaポイントが還元されます。
Pontaポイントを貯めることが多い方におススメのスマホ決済です。
ローソンでの利用で高還元
auPAYで貯まるPontaポイントは、大手コンビニのローソンで利用できます。
そのローソンでauPAYを利用すると、auPAYの基本還元率が高くなります。現在、ローソンでは【生活応援企画】として、auPAY(コード払い)での200円ごとの決済で6ポイント(3%還元)がもらえるキャンペーンを開催中です。(※1au IDあたり3,000ポイント/月)。
さらに、au及びUQ Mobileユーザーを対象とした「三太郎の日」にローソンでauPAYを利用すると、200円(税込)ごとに12ポイント(6%)還元を受けることができます。
さらに、auスマートパスプレミアム会員(有料)なら、上記三太郎の日の還元に200円(税込)毎に6ポイント(3%)が上乗せして計9%還元されます。
スーパーや飲食店で頻繁に高還元キャンペーンを開催
auPAYは頻繁にスーパーや飲食店を対象とした、高還元キャンペーンを開催しています。
ネットショッピングなどのオンラインよりも、大手飲食チェーン店やローソン、アパレル店などオフライン店舗を対象としたキャンペーンの方が多いです。
【12/23日時点で開催中のキャンペーン一覧】
- 本日、三太郎の日!au・UQmobileのお客さまなら、ローソンでPontaポイント6%還元!auスマートパスプレミアム会員なら+3%!
- 毎日おトクなau PAY!ローソンでのお買い物でPontaポイント3%還元!
- au PAYを始めるなら今がおトク!au PAY利用規約同意で残高1000円プレゼント!
- au PAYをご利用開始された方なら、ローソンで3回3000円以上のご利用で500P!
- 対象店舗でau PAY決済をご利用いただくと最大10%ポイント還元キャンペーン!
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マツモトキヨシにてau PAY決済をご利用いただくと最大20%のPontaポイント還元!
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ほっともっとでau PAY決済時に使える100円引クーポンを先着150,000名様に配信中!
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オーケーでau PAY決済をご利用すると最大20%のPontaポイント還元!
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Coke ON Payでau PAY決済をご利用するとPontaポイント還元キャンペーン!
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アート引越センターのご利用時にau PAYでお支払い頂くと、合計200名様にPontaポイント当たる!
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山野楽器でau PAY決済時に使える1,000円引クーポンを毎週先着300名様に配信中!
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ローソンで200円以上au PAY決済すると、もれなく50円分のクーポンをプレゼント!
auPAYのデメリット
auPAYのデメリットは以下の3つです。
- 還元率が低い
- 加盟店が少ない
- クレカチャージにブランド制限有り
還元率が低い
auPAYの基本還元率は、0.5%です。
これは他のスマホ決済であるPayPay(0.5%)やd払い(0.5%)と同じではあります。ただし、PayPayは「PayPayステップ」という独自制度によって、基本還元率を最大1.5%まで引き上げることが可能です。
また、auPAYは紐づけたクレカによる支払い(クレカ払い)ができず、利用前に毎回auPAY残高にチャージする必要があります。
一方、auPAYもauPAYカード(1%還元)でチャージしたり、決済時にPontaカード(0.5%~1%還元)を提示することでPontaポイントの3重取りを達成すれば、実質的に基本還元率を最大2.5%まで引き上げ可能です。
加盟店が少ない
auPAYを他のスマホ決済と比較した際に出てくるデメリットは、加盟店の少なさです。
auPAYのサイトを見ると、2020年12月現在で加盟店数は190万店舗となっています。一方、大手スマホ決済のPayPayの加盟店数は260万店舗以上となっており、最大手に加盟店数で大きく引き離されています。
もちろん、大手コンビニやスーパーでも利用可能ですが、それらの店舗ではすでに他のスマホ決済も導入されています。加盟店数が少ないと、ユーザーがあまり利用したがらないということも言えるでしょう。
クレカチャージにブランド制限有り
auPAYの最も大きなデメリットは、auPAY残高にチャージするクレカにブランド制限があることです。
例えば、MasterCardやアメックスのクレカは、どのカードであってもチャージ可能ですが、VISAやJCBのクレカは「auPAYカードが発行したクレカのみ」や「一部の発行会社のクレカのみ」チャージ可能など、発行会社ごとに制限があります。
特にクレカ会社最大手のVISAブランドが大きく制限を受けてしまっていることは非常に不便です。そのため、わざわざ別のMasterCardカードに切り替えたり、VISAブランドのauPAYカードを発行する手間がかかります。
また、MasterCardブランドといっても一部のカードからはチャージできないなど、チャージ可能なクレカに制限が非常に多く複雑な点がauPAYのデメリットとして挙げられます。
auPAYの評判や口コミ
以下で、auPAYに対する評判や口コミをまとめてみました。
評判と口コミは、アプリダウンロードサイトである以下のサイトから引用しています。
- AppleStore(iOS)
- GooglePlayStore(Android)
先に2つのサイトの評価数を掲載しておきます。
ダウンロードサイト | 評価 |
AppStore | 4.3/5 |
GooglePlayStore | 3.9/5 |
それでは、下記で両サイトの良い評判・口コミと、悪い評判・口コミをいくつかまとめてみました。
auPAYの良い評判・口コミ
ここでは、AppStoreとGooglePlayStoreに投稿されていたauPAYの良い評判や口コミをまとめました。
auポイントでお買い物が出来る!素晴らしい!お財布がなくても簡単に決済出来ます。
どこのコンビニでも早く使えるようになれば嬉しいです!(AppStore)
auPAYは慣れるまでは大変でしたが、慣れれば凄く使いやすい。オートチャージを使えば銀行からお金を自動で払えるし、かなり重宝しております。最近では、近くのスーパーや飲食店でも使えるようになってきましたが、まだまだの所があります。都心部だけではなく地方都市の大店やその系列店でも連携してくれたら尚、素晴らしいと思います。(GooglePlayStore)
柔軟性のあるキャッシュレス決済:
Apple Pay、リアルカード、バーコードと支払い方が幅広く、大手企業店舗でも中小企業店舗でも幅広く使えます。後は、QUICPay非対応飲料自販機とJRの自動券売機で使えたら、もう文句の付けようが無いくらい、後進のサービスとして、先輩 PAYのダメな所を色々リサーチしている感じがします。(AppStore)
auPAYの悪い評判・口コミ
ここでは、AppStoreとGooglePlayStoreに投稿されていたauPAYの悪い評判や口コミをまとめました。
何度も使用していたのですが、ある日いざ使おうと思った際にログイン/初期設定画面が表示され、そこから一切先に進まない事がありました。 おかげでコンビニのATMに走る羽目に。 現金払いやクレジットカードの確実性を身を持って教えてくれるアプリです。(GooglePlayStore)
対応が酷すぎ
今回の自分のケースだと、クレジットカードに登録されている名前が間違えていたのですが、まず送られてくるカードの記載されている名前は合っていたのに、サイトに登録されている名前が違う、理由が意味わからない。向こうに聞いてもなぜかわからない、個人情報を取り扱う会社として余りにも酷すぎる。(AppStore)
残高表示が遅いので不正利用の心配が出てきました。ここ数日、トップの「残高表示」が遅くなりました。「お金の管理」ではちゃんと買い物した物の表示はされているのに、トップの残高では一部の金額が表示されず、次の日にアプリを立ちあげるといきなり引かれます。AM0:00を回っていたならまだ分かりますが、PM9:40の買い物で、です。「トップ画面の残高」を見ながら買い物をしているので、事によっては残高不足で買い物が出来なくなる不安があります。登録しているメールが届くのも遅く、残高確認するのにとても不便です。(AppStore)
【筆者】auPAYへの評価
※この部分は、筆者であるキャッシュレスオタクの個人的見解です。
実際に筆者もauPAYを利用しています。そもそもauPAYを利用する目的としては、リクルートカードで貯めたPontaポイントの使い先として利用しています。
また、スーパーやコンビニで開催されるauPAYの高還元キャンペーン時に活用しています。
【auPAYの良い点】
- Pontaポイントで3重取りが可能:リクルートカード+Pontaカード提示+auPAY決済でPontaポイントを3重取りできる点が非常におトクです。
- Pontaポイント→auPAY残高にチャージ可能:Pontaポイントだけでは用途が限られ、かつ還元率は0%ですが、auPAY残高にチャージして利用することで、利用範囲が増えた一方、還元率も適用されるので、Pontaポイントの活用方法を広げることができる点で非常に便利です。
【auPAYの悪い点】
- 長期間放置すると自動ログアウトされる:長期間、auPAYにログインしないと、自動的にログアウト状態になり、改めてauPAYにログインし直す必要が出てきます。
- UXが少し悪い:auPAYアプリ内の動作がたまに遅い時がある。特にPontaカードを提示するときは、通信環境によるところもあると思いますがカード表示までに少し時間がかかる。
auPAYにおススメのクレカ
最後にauPAYにおススメのクレカを3つご紹介します。
- auPAYカード
- リクルートカード(MasterCard)
- 楽天カード(MasterCard)
auPAYカード
auPAYカードは、auPAY利用において最もおススメできるクレカです。
その理由は、永年年会費無料であることに加え、基本還元率が1%であり、さらにVISAブランドでもauPAYにチャージできるからです。
そもそも永年年会費で基本還元率1%のauPAYカードは、後述の楽天カードと同様に、非常にコスパが良いです。つまり、通常のショッピング決済で100円ごとに1ポイント分が還元されます。
特に、auPAYにチャージ+Pontaカードを提示+auPAY決済することで、Pontaポイントの3重取りをすることができるため、auPAYと最も相性が良いクレカです。
リクルートカード(MasterCard)
リクルートカードは、大手人材会社であるリクルートが提供するクレジットカードです。
永年年会費無料で、基本還元率は、auPAYカードよりも高い1.2%還元です。
付与ポイントはリクルートポイントですが、1ポイント単位でPontaポイントに即日交換可能です。つまり、リクルートカードの利用でPontaポイントを貯められます。
リクルートカードには、VISA/MasterCard/JCBの3ブランド全てが発行可能です。しかし、auPAYにチャージできるクレカにはブランド制限があるため、auPAYにチャージできるブランドは、MasterCardのみです。
リクルートカードの注意点
基本還元率だけで見ると、auPAYカード(1%)よりもリクルートカード(1.2%)の方が高いですが、実はリクルートカードからのauPAYへのチャージ分は、還元対象外です。
そのため、auPAYへのチャージ以外でリクルートカードを利用することで貯まったリクルートポイントをPontaポイントに交換し、auPAY残高にチャージすることがおススメです。
今なら新規入会で、6,000円分のポイントがもらえます
楽天カード(MasterCard)
楽天カードは、永年年会費無料、かつ還元率1%の超コスパが良いクレカです。
楽天カードの利用で貯まるのは、楽天ポイントです。auPAYカードと還元率は同じであり、リクルートカードと同様に、MasterCardブランドでないと、auPAYにチャージすることができません。
あくまでコスパがよいクレカとしておススメです。
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